今回まで連載してきたシアトル航空博物館こと「Museum of Flight」レポ。
かなり飛ばし飛ばしで紹介してきましたが、今回が一応の最終回です。
しかしながら、現在でもとめどなく博物館の規模は拡張しているらしく、近い将来再訪したい所存です。
ですが、今回紹介する「コンコルド」は現在公開中止中。古い機体には何が起こるかわからないので、行ける内に行くのが正解なのを思い知らされます。
その2:『シアトル航空博物館』訪問レポその2:宇宙コーナーも超充! プロトタイプスペースシャトルやX-20も
その3:『Museum of Flight』訪問レポその3:月面に残された写真と人形とは! 宇宙コーナー後編
その4:【博物館】「Museum of Flight」その4 : WW1の飛行機ギャラリー。ベルグ戦闘機と実物大ジオラマは必見!
その5:【博物館】『Musum of Flight』その5 : WW2の傑作飛行機たちが勢揃い! 保存状態も良好
【博物館】「Museum of Flight」その7: ボーイング747初号機「City of Everett」
尖すぎた旅客機
世界でも例を見ない超音速旅客機、それがこの「コンコルド」です。
1966年から1979年までの間にたった20機のコンコルドが生産されました。
その数からも分かるように、旅客機としてはかなり希少な部類に入ります。
博物館ページ:Concorde
ちなみに、ニューヨークにも見学できるコンコルドが展示されています。
なのでコンコルドを目撃するのは2回目です。
参考記事:【博物館】NYにある空母博物館「イントレピッド」に行ってきた【スペースシャトル・エンタープライズ】
イギリスとフランスの協力によって生まれた機体。
エレガントなフランスとユニークなイギリス両国の特徴が出ています。
エアインテークは戦闘機のそれ。
4発のエンジンはロールスロイス製。
エンジンも巨大なものです。
はっきり言って、現代の爆撃機そのものの佇まいです。
展示機体は電力供給をこのような形で受けています。
搭乗口はとにかく狭いです。
これも軍用基準といっても過言ではなさそう。
そして客室は正直「狭い!」の一言。
2×2のお世辞にも広いとは言えないシートに巨漢の欧米人がすし詰めになっていたと考えると相当窮屈だったと思います。
また、通路も尋常じゃないほど狭く、人1人が通るのがやっとです。
この機体は1クラス編成で、シートの質そのものはいいものの、まあ特急電車と同じ位のピッチしかなさそうです。東海道新幹線よりかは間違いなく狭いです。
なお、この展示機体のシートには触れることすら出来ませんでした。
コックピットに入ってみます。
コックピットは一転、普通の旅客機とそんなに変わらない広さです。
アナログ計器類がずらり。
視界は普通だったものの、とにかくやることが多そうな飛行機です。
そしてコチラが噂の、尋常じゃなく小さい窓。
高高度を超音速で飛行するため、その分窓も尋常じゃなく小さいのです。
分厚いです。
おトイレ。
割りと快適そうで、大理石っぽい資材を利用しているのは流石お金持ちターゲットな飛行機だっただけあります。
それ以外は普通。
各国の言語が表記されたアナウンス用ボタンでしょうか。
アラビア語、日本語、ドイツ語、フランス語、スペイン語、イタリア語と中国語が無いのに時代を感じさせます。
最後にお土産屋
如何だったでしょうか、シアトル航空博物館レポ。
実際の展示は紹介した写真のはるか数十倍なので、まだまだ見どころは沢山あります。っていうか1日で全て見るのは不可能です。
お土産屋やさんも面白いので、是非見ていってください。
おっと、最後にエントランスの人力飛行機。
眼の前には、滑走路。
最高の博物館でした。
【博物館】「Museum of Flight」最終回: 伝説の超音速旅客機『コンコルド』に搭乗! 想像以上に激狭だった!!
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