アメリカでも屈指のWW2飛行機コレクションを誇るシアトル『Museum of Flight』。
ボーイングのお膝元だけあってか、飛行機の展示状態も最高レベルです。
アメリカの機体だけでなく、連合軍・枢軸国とバランスよく展示されており、バックグラウンドとなった時代状況の説明や関連物の展示も豊富です。
早速見ていきましょう。
前回までの様子
その1:【博物館】シアトルにある世界最大級の博物館『Museum of Flight』訪問レポ:現代航空機編その2:『シアトル航空博物館』訪問レポその2:宇宙コーナーも超充! プロトタイプスペースシャトルやX-20も
その3:『Museum of Flight』訪問レポその3:月面に残された写真と人形とは! 宇宙コーナー後編
その4:【博物館】「Museum of Flight」その4 : WW1の飛行機ギャラリー。ベルグ戦闘機と実物大ジオラマは必見!
スーパーマーリン スピットファイア Mk9
Supermarine Spitfire Mk.IX
23000機以上が生産された伝説的な機体『スピットファイア』です。
1944年初頭に生産されたこのスピットファイアは、ノルマンディー上陸作戦に従軍した後、オランダとベルギーで使用されました。その後映画撮影などにも使用されました。
メッサーシュミット Bf 109-E3
Messerschmitt BF 109E-3
大戦を通じてもっとも生産された(33000機以上)機体で、その中でも特に多いのが『Bf-109』のE型です。
展示されている機体は1942~43年に生産されたものです。
この機体のカラーリングはバトル・オブ・ブリテンのエース、ハンス・ハーン機がモデルだそうです。ハンス・ハーンは108機の撃墜スコアを持っています。
ノースアメリカン P-51D マスタング
North American P-51D Mustang
WW2最強の戦闘機の一つ、『P−51マスタング』です。
もはやこの機体について語ることはありません。
カラーリングは欧州戦線で活躍したグレンTイーグルストン中佐機を再現しています。
ヤコブレフ Yak-9U "フランク"
Yakovlev Yak-9U Frank
この機体は世界に残っている4つのオリジナル機体のうちの1つで、西側では唯一の機体です。オリジナルのエンジンとプロペラを残しており、その他多くがロシアで作られたままです。
二次大戦において最も優れたソ連戦闘機のひとつだったそうです。
しかし、実物は他国の機体に比べるとやや雑な印象。
カラーリングはロシアのエース、Georgiy Baevsky機です。
P-47D サンダーボルト
Republic P-47D (F-47) Thunderbolt
アメリカ最大の生産数を誇る機体『サンダーボルト』です。
このサンダーボルトは南米に輸出されたのち、再び里帰りした機体だそうです。
なんでもボリビアのラパス空港で長年ゲートガーディアンをやっていたとか。
グッドイヤー FG-1D コルセア
Goodyear FG-1D Corsair
特徴的な逆ガル翼が有名な『F4Uコルセア』のグッドイヤー社バージョンです。
12000機以上生産された優秀な機体で、戦後もかなりの期間活躍しています。
近くで見てみると、複雑な構造ながら非常に頑丈そうな主翼が圧巻です。
とにかく大型の戦闘機に見えます。
対空砲もしっかり展示されています。
おそらくボフォース 40mm機関砲。
この他にも15機ほど展示されていたのですが、今回は主要な機体のみをご紹介しました。
次回は、日本の最後に残された機体を中心に紹介したいと思います。
【博物館】『Musum of Flight』その5 : WW2の傑作飛行機たちが勢揃い! 保存状態も良好
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