チャーチルの偏屈ジジイっぷりが炸裂。イギリス映画『Churchill』レビュー



まず間違いなく日本で公開されなさそうな映画というものが、実はロンドンでは毎週のように公開されています。
そのなかでも比較的大型の作品だったのが、この『Churchill』。この映画はイギリス映画ですが、アメリカでも2017年後半にChurchill映画の公開が予定されており、さながら「2017年はチャーチル年なのか!?」という感じです。

そんなこんなで、劇場公開が終了する直前に見てきましたチャーチル。

一言であらわすなら、
・猛烈にタバコが吸いたくなる
・ウイスキー飲みたくなる
・ 天気がとにかく気になる

映画でした。

ご存知の様に、英国首相ウインストン・チャーチルは大の大酒飲みで愛煙家、というかもはや中毒のバッド・ヘルスな人物でした。この映画ではそのメタボリックな生き様を忠実に再現しているのですが、なんと主演を演じたブライアン・コックスは別にタバコ吸わないらしく、劇中に登場する葉巻はプロットだったとか。それでもリアルに煙を撒き散らす画面は見ていて本当に煙たく、あの『風立ちぬ』も真っ青なレベルで皆が爆煙を放っているのです。もちろん脇役となるイギリス王ジョージ6世も史実通りスーパーヘビースモーカーっぷりを発揮、アメリカのアイゼンハワーも直ぐにライターで着火してしまうという盤石の煙草布陣を楽しめる。




あとはとにかく偏屈爺さんなチャーチルの人となりを存分に知ることが出来きます。
歴史に興味がなくても、チャーチルの強烈な個性がイギリスを戦争で生き抜くだけのタフな国に仕立て上げたことを良く感じることが出来ると思います。


公式サイト
http://www.churchillfilm.com/

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