【打ち上げ成功】ヴェガロケット7号機(Vega VV07) 南米初の光学観測衛星搭載


中国の天宮2号が宇宙に行った翌日の2016/9/16、esa(欧州宇宙機関)は仏領ギアナから小型ロケットのヴェガを打ち上げ、成功させました。これによりヴェガロケットは2012年の初打ち上げから7回連続の成功となり、日本のイプシロンロケットを大きく引き離す実績を残すことになりました。

こちら、動画になります。
固体ならではの、物凄く勢いのある飛しょうです。


ヴェガロケットはイタリア語のVettore Europeo di Generazione Avanzataからくるイタリアの血が濃い固固固液の4段ロケットです。主に地球低軌道ミッションに使用されますが、最近だとIXVなどの実験にも良く使われるみたいです。
リンク:IXV打ち上げ成功

今回の注目ポイントはペルー初、というか南米大陸初となる分解能70cmの光学観測衛星を搭載している点でしょうか。日本も目指している発展途上国からの受注に普通に成功している模様です。アリアンスペースは商売上手で流石としか言いようがありませんが、今のところ7回全ての打ち上げを成功させている点も流石です。

搭載されているのはPeru-satの他にもSkySatが4基とあいのりです。
このSkySatはTerra Bella、つまりグーグルの子会社の衛星となります。


Terra Bella

Terra Bella社、旧Skybox imagingはグーグル向け高画質画像や映像をキャプチャする衛星を運用する会社で、本社はマウンテンビューと、まあグーグルそのものです。
グーグル・マップなどの画像の分解能があまりにも高すぎて話題になったりしましたが、同社はキューブサットをメインに運用しているとの事。

公式サイト。物凄く頭良さそうな雰囲気です。
https://terrabella.google.com/

今後もこのような小型ロケットを用いて衛星を運用していくのでしょう。


Photo Credits: ESA-CNES-Arianespace, Photo Optique Vidéo CSG



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