中国は2016年の中秋の名月に当たる9月15日夜、2度目となる宇宙ステーション(実験室)の天宮2号を搭載した長征2Fロケットの打ち上げに成功した。日本ではあいにくの曇り模様な満月であったが、中国では見事に巨大ペイロードを宇宙に放つ事に成功した。
外界同様、中国のかなり力強い科学技術政策が滲み出る出来事となった。今後も宇宙開発は加速度的に進むと観られるので、注視していきたい。
CCTVによるYTL(YouTubeLive)のアーカイブ動画。まさかのノーカットで視聴可能。
ランチサイトはいつもの酒泉衛星発射センター。とにかく暗い。
ブースター4本の2段液体ロケット。長征2Fは全長62mのまさにマッシブなロケットだ。
ロシアの生中継と比べても、非常に高画質。欧米以外のロケット打ち上げでここまで鮮明なイグニッションを観たのは久しぶり。
力強い打ち上げだ。
T+数秒、画面がまばゆい光に包まれ「もはやこれまで」と思わせつつも、しっかりと飛び立つ中華ロケット。デカい。
ゆっくりと上昇していく長征2F。また今回はCCTV英語版ということもあり、画面構成も欧米の打ち上げに倣ったような雰囲気に作られていた。中華宇宙産業の猛追を感じる。
オンボードカメラの映像も鮮明で、これまで観てきた中国のロケット映像の中でもおそらく最もキレイな状態であると思われる。
なお、実況には教授と女性アナウンサー、白人のコメンテーターが同席。
見事にブースターがジェットソンされるとかなり嬉しそうに教授がしていたのが新鮮だった。
CG映像もしっかりと用意されており、位置関係の把握も用意。
普段なかなか観ない中国内陸からのロケットの軌道に、色々と考えさせられるものがあった。
おそらく種子島上空付近も通過したので、色々と感慨深い。
こちらはイメージ通りのコントロールセンターの様子。
今回も勿論人民解放軍の大きなミッションが含まれているので、制服組の偉い人のお出ましです。
中国の発射台、観音開きスタイルは絵になります。
最初は発音が完璧だったので、てっきり欧米人かと思ったら中国人の女性アナ。
この辺は流石中国です。人材の宝庫。
これは日本には出来ない芸当です。
ネクタイが曲がってる教授。なまりは有るが、それでも普通に分かり易い英語で説明してくれた。
このオッサンが結局何者なのかわからなかったが、なんとも胡散臭い。
【打ち上げ成功】長征2F 天宮2号のミッション開始
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