このクルマを観た時思ったのは、「デビルカーだ・・・」という言葉だった。
デビルカーとはご存知、リッジレーサーに登場する圧倒的性能と外観を備えた「悪魔の如き」クルマの事。謂わば隠しマシンとして、チャレンジをクリアすることによって手に入る車だ。
ルノーから出展されたこの『TREZOR』。完全EVの斬新なデザインのコンセプトカーで、まさに未来のクルマと呼ぶにふさわしい。
車体は幅2180mm、全長4700mm。
「流れるようなフォルム」 では呼び足りないほど、スター・ウォーズ的ラインは当にナヴーのスターシップ。中からアミダラ女王が出てきても、なんらおかしくない。
過剰にリュック・ベッソン的意匠にも見えなくもないが、近くによると意外と堅実な作りにこだわりを感じる。
フロントは如何にもEVといった無機質な感じだが、ヘッドライトは細かいながらも強烈な印象をもたらす。過剰な装飾が排されているのが極めて美しい。
バンパーの見事すぎるアールも流石フランス。
一方ホイールはランボ的マッシブ感があるが、程々でありクルマの足回りを引き締めている。
見よ、この柔らかなラインを。赤いガラスは置いておいて、車体下半身のマットなメタル感がたまらない。思わず触りたくなる質感だ。
後ろ姿も素晴らしい。
テールランプはファイバー状のマテリアルを使用していて、光が屈折し長い束が光ると言うもの。これも今までに無い発想だ。
正直赤いガラスはどうかと思うが、それでもこの見事なカーブが産み出されたことには感嘆するしかない。
【カーレビュー】Renault TREZOR Concept ルノー『トレゾア』 コンセプトカー
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