ノースウエストとは、アメリカ合衆国のオレゴン州・ワシントン州を指す訳ですが、そのノースウエストのモデラーが集結して組み上げられた展示がこのシアトル『航空博物館』には存在するのです。しかもその量が尋常ではない。少なくとも、今まで筆者が見た博物館プラモデルの中では最大級の収蔵量といってまず間違いないでしょう。
1/1スケールモデルから1/144まで
この博物館の展示は実機・レプリカ・レストアと多岐にわたります。
さらに骨組みモデルやカットモデルなど、教育に特化された展示も多く、多数の専門スタッフがバックにいることが容易に想像できます。
特に、100年も昔のWW1機などは多くがレプリカで、図面を元に再生させる飛行機のプロには脱帽ですが、ここはシアトル。世界最大の飛行機産地。それがシアトルなのです。
異常な数のスケールモデル
突然ですが、あなたは何故飛行機が好きになったのでしょうか?父親がパイロットだったor飛行機が好きで良く空港に連れてってもらった、エースコンバットが好きだった、紅の豚を見てetcetc....。筆者の場合、プラモデルが好きだった、というのが最大の理由です。
そんな筆者の目の前に広がっていたのは、まさに「飛行機の楽園」。
無数の飛行機スケールモデルが、巨大なガラスケースの中に整然と鎮座している光景が突如として現れました。これはプラモデル好きなら誰でも全身の血が湧き上がること間違いがいないです。
無限に続くかと思われる程の、WW1爆撃機。複葉機の数々。
1/35サイズが多いです。
展示方法も、モデラーなら誰しも憧れる特注ガラスケースへ最高の照明を当てての展示。
実に素晴らしい展示です。
とにかく複葉機の多さには驚きます。「WW1ってこんなに 飛行機多かったっけ?」と思うほど、完全に飛行機黄金時代を表現。
今は無き、過去の怪物も勿論。
特別なショーケースには、ツェッペリン。
というのが、どこかエレガントなWW1モデルの展示でした。
此処から先は怒涛のWW2モデル。
こちらは、数が尋常ではありません。
このようなショーケースが、多数配置されています。
とにかくその数には圧巻。
Me321 A-1 ギガント
なんとグライダーの輸送機
隣にはHe111 Z-1
グライダー曳航用の双子機。ユモ 211 F-2エンジンを5基搭載。
大型爆撃機は博物館保存が難しいことへのフラストレーションからか、総じて爆撃機の割合が高かった様に感じてしまう訳ですが、最後に1枚。
B29はショーケースの端の方にひっそりと展示してありました。
シアトルというのは全米でもかなりリベラルな土地柄で、今トランプに最も反対している場所でもあります。そんなシアトルですら、やはりアメリカ人にとってB29スーパーフォートレスは「核」とは切っても切れないのです。ファットマン型の原爆模型も一緒に展示してありました。
模型まで再現するか!?ともとれるし、「模型」で勘弁して>パトリオット、と捉えることもできます。まあ、キットに原爆が付いていたら作ってしまうし、原爆と機雷の違いを知るためにも具現化することに意義はあると思った次第でした。
【博物館】シアトル航空博物館のプラモデル展示が半端ない量!マイナー系航空機モデラー必見!
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