俺たちのスペースXがまたやってくれたぜ。というか遂にやってくれたぜ、ロケットの完全再利用。しかも今回の積荷はGTO行き。ベゾスのコケラ脅しとは訳がちがうぜ。
今回の商業衛星打ち上げは、ルクセンブルクのSESから通信衛星SES-10。初の再利用ロケット使用に名乗りを挙げた、ある意味極めて勇敢な企業だ。おそらくルクセンブルクも、今後SpaceXが急速に巨大化することを見越して国家レベルで賭けに出ている最中なのだろう。ルクセンブルクははるか先を見据えている可能性もある。
今回もウェブキャストは一番肝心な場面で一時中断した。
恐らく例の「スーパーボウルシステム」によって意図的にディレイ掛けた上で、ヤバそうな場面をスイッチングしているのだろう。私企業なのでイメージ戦略も大事だ。ここがNASAと大きく異る部分。
ともあれ、ブーストバックもランディングも板についてきた感がある。
今後はスケジュールの加速化が重要になってくるのではないだろうか。コストを抑えるためには数をこなす必要があるし、そうなると自然と規模もデカくなる。そのうちアメリカ国外へ飛び出すだろうから、その時は狙い目だ。
ここまでかなり順調に見えるが、やはり気になるのはファルコンヘビーの成功如何では大きく進路も変わり得るということ。ラプターエンジンも気になるし、まだまだ課題は山積しているといって間違いない。
とは言え、この漢の嬉しそうな顔だ。長い年月を掛けてモノにするのは、さぞ気分の良いことだろう。今後もシャカリキになって馬車馬の如く働くのであろう。Teslaも完全自動運転への領域に突入しているし、まったく驚異的な体力の持ち主である。
image credit: SpaceX
【スペースX】ファルコン9の「再利用」に成功。歴史的偉業達成にイーロン歓喜
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