現地時間2015年12月21日、ついにやりました。SpaceXの悲願、イーロン・マスクの夢の入口であるロケット1段目の再利用に向けた「完全な1段目のランディング」を成功させました。
今回はケープカナベラルから上がりケープカナベラルへ降りるという、現地で見学している人からすれば極楽浄土の様な好条件での打ち上げとなった。さらに、SpaceX社内でのビューイングも敢行されており、数多くの宇宙野郎達がコントロールセンターを取り囲んで阿鼻叫喚な状況となっていた。ハッキリ言って、1人の宇宙野郎として非常に是非とも参加したかった打ち上げであった。
感動が蘇る、奇跡のライブ動画はこちら。
1段目のランディングが成功し、煙が立ち込めるFalcon9の勇姿。
ここまで神々しいロケットの姿を、未だかつて見たことがあるだろうか。
確実に、歴史に名を残す瞬間となっただろう。
そしてこの美しいランディングギア、初めて目にするロケットの機構でもあり、感動せざるを得なかった。
コントロールルームを取り囲む宇宙野郎たち。
ランディング成功→怒号飛び交う歓喜→USAコールの流れは、正にこれからのアメリカの宇宙開発の流れを象徴するような雰囲気を感じる事ができた。
ちなみに、このライブ放送もこれまでのNASAtvとは打って変わった構成となっており、司会進行はSpaceXのエンジニア達。非常に生放送慣れしており、カジュアルな雰囲気もあり「コレがこれからの民間宇宙か!」と感動で視界が曇る勢いであった。
また画面には様々な情報がリアルタイムで更新されており、速度と高度のタコメーター、更には画面下部にはタイムラインも常に表示されており、ロケット打ち上げのスケジュールの勉強にもなる。
非常に若者に優しい作りと言えるのでは無いだろうか。
その興奮ぶりは、社のHPからも十二分に伝わってくる。
http://www.spacex.com/
イーロン、ヘブン状態か
さらにイーロン・マスク本人のtwitterからは
11 satellites deployed to target orbit and Falcon has landed back at Cape Canaveral. Headed to LZ-1. Welcome back, baby!
— Elon Musk (@elonmusk) 2015, 12月 22
との声も出ており、正に自分の子供が「今回は」生きて帰ってきたという歓喜の現れなのだろう。もちろん、クライアントを再優先しているというスタンスを明確に示しているところからも、ビジネスとしてやっている心意気を十分に感じる。
またイーロン・マスクはファルコンの「艦隊」を作り上げると名言しており、おそらくFalcon9の大量生産による圧倒的なロケット在庫の拡充を図るに違いない。
もしかしたら、これまで人類が見たこともないような圧倒的な光景を見せてくれるのかもしれない。
【打ち上げ&着陸成功】Falcon9 F20 ORBCOMM-2 MISSION【イーロン歓喜】
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